世界に流通するコーヒー豆の種類・品種


PR

fgjetj
コーヒーの味は、使用するコーヒー豆によって大きく変わります。
コーヒーの楽しさを知る上で、知っておきたいコーヒー豆の種類についてまとめてみました。

コーヒーの品種、産地別でのコーヒーの種類、日本で人気の高いコーヒー豆の種類、焙煎(ロースト)されたコーヒー豆の種類を説明していきます。

スポンサードリンク

基本的なコーヒー豆の品種

コーヒー豆は、「コーヒーノキ」と呼ばれるアカネ科のコフィア属の熱帯植物から、コーヒーの実を採取して作られています。コフィア属には、沢山の品種が存在しますが、飲料として生産されているのは「アラビカ種・ロブスタ種(カネフォラ種)・リべリカ種」の3つになります。

ただし、リべリカ種は生産量が1%以下となりますので、流通しているコーヒー豆はアラビカ種、またはロブスタ種になります。


コーヒー豆の品種「アラビカ種」

アラビカ種は、コーヒー生産量の70%を占めており、標高1,000~2,000mの高地での栽培に適しています。そのため、高地栽培で手間がかかり、乾燥、霜、病害虫に弱く、大量栽培が難しい品種ですが、香味が良く高品質な豆として流通しています。

アラビカ種は、ティピカ種をもとに栽培品種が多様化しています。

●ティピカ種・・・フローラルな香りと柑橘系の酸味がありアラビカ種の基本の香味です。
●ブルボン種・・・ティピカ種よりクリーンさが劣るものの香味に厚みがあります。
●カツーラ種・・・単調な香味であるものの強い酸味とコクがあります。

他にもさまざまなアラビカ種の品種があり、複数の品種がアラビカ種として流通しています。


コーヒー豆の品種「ロブスタ種」

ロブスタ種は、コーヒー生産量の30%を占めており、標高1,000m以下の高温多湿の低地でも栽培することができます。アラビカ種と比べると病害に強く、果実が沢山成るため生産性が高いものの、酸味や風味が劣ることからインスタントコーヒーなどの原料として使用されています。

また、エスプレッソのクレマ(泡)に苦みを与えるため、ロブスタ種の豆が加えられることもあります。


産地別・コーヒー豆の種類

コーヒーは、北緯25度から南緯25度以内の赤道をはさんだ熱帯地方がコーヒーの栽培に適していることから、「コーヒーベルト」と呼ばれる土地で生産されています。

このコーヒーベルトでコーヒー豆を生産している国は約60カ国となり、栽培される地域によってコーヒー豆の味は異なります。主な原産国とコーヒー豆の特徴をまとめてみました。

アフリカのコーヒー豆

ケニア

世界で最も優れたコーヒーを生産する国の1つです。ブルボン種、ケント種が多く、最高品質の豆はワインのような香味があり、力強いコクと甘味があります。

タンザニア

日本では「キリマンジャロ」としても親しまれ、ブルボン種、ケント種が多く柔らかな舌触りでキレイな酸味が特徴です。

エチオピア

小規模農家が多い産地で、後味が良く、熟した果実のような甘い香味が特徴です。


アジア・オセアニアのコーヒー豆

インドネシア

コーヒー豆の生産量の90%がロブスタ種です。そして、残りの10%はトロピカル系の熟した果実のような複雑な香味を持つ「マンデリン」です。

パプアニューギニア

減少しつつあるティピカ種の産地であり、ティピカ種が主流です。クリーンな香りとマイルドで飲みやすい香味です。


南米のコーヒー豆

ブラジル

ブラジルは、世界最大のコーヒーの生産量を誇ります。ブルボン種、ムンドノーボ種、カツーラ種などがあり、酸味が少なく柔らかなコクが特徴です。

コロンビア

世界で2位、3位に並ぶ生産量の多い国ですが、品種改良によって香味の質を落とし安定性がないものの、ブレンドコーヒーに欠かせないコーヒー豆でもあります。ブレンドに使用する事で奥行のある香味が作れます。


中米のコーヒー豆

ガテマラ

中米で最も品質が安定しており、伝統的な農園が多く重要な産地の1つです。ブルボン種、カツーラ種などがあり個性的な香味が多様化しています。

コスタリカ

日本では輸入が少ないコスタリカのコーヒーですが、アメリカでは60%ヨーロッパでは30%ほど輸出されています。標高によって香味に差があり、高地のものはコクと酸味があります。

エルサルバドル

日本では馴染みが少ないのですが、ここ数年で少しずつ輸入が増えています。ブルボン種をメインにパラマカ種などがあり、パラマカ種は甘みがあり柔らかな触感で舌触りが良いのが特徴です。

ジャマイカ

「ブルーマウンテン」の産地で、バランスの良いコーヒーとしてのブランドイメージが高いのですが、ここ最近は品質が低下気味で香味が単調です。良質なものは、柔らかで澄んだ香味と甘さがあります。


アメリカのコーヒー豆

ハワイ

ハワイ島、カウアイ島などで生産されており、ハワイ島のコナ地区はティピカ種の産地です。爽やかな柑橘系の香りと酸味があります。


日本で人気の高いコーヒー豆の種類

自分好みのコーヒーを見つけるためには、色々なコーヒー豆の味を楽しむようにしましょう。コーヒー豆は非常に豊富な種類がありますので、初めてコーヒー豆を購入する方は人気が高い商品から試してみてはいかがでしょうか?日本で人気が高いコーヒー豆の種類をまとめてみました。

●コロンビア(コロンビア産)・・・甘い香りと酸味がありブレンド用として人気があります。

●ブルーマウンテン(ジャマイカ産)・・・バランスが良いコーヒーとして知名度があります。

●クリスタルマウンテン(キューバ産)・・・最高級品とされバランスが取れた上品な味です。

●キリマンジャロ(タンザニア産)・・・強めの酸味に甘い香りと豊かなコクがあります。

●モカ(エチオピア産)・・・熟した果実のような香りで、まろやかな酸味とコクがあります。

●ハワイ・コナ(ハワイ産)・・・爽やかな柑橘系の酸味と甘い香りがあります。

●マンデリン(インドネシア産)・・・トロピカルな香味を持ち柔らかな苦みがあります。

●ケニア(ケニア産)・・・コクとキレがあり後味がスッキリとしています。

●ブラジル(ブラジル産)・・・酸味や苦みが適度にあり柔らかなコクで豊かな香りです。

●ガテマラ(ガテマラ産)・・・程よい酸味に甘い香りと芳醇な風味を持っています。


焙煎(ロースト)されたコーヒー豆の種類

コーヒー豆は、生豆の状態では美味しいコーヒーとして抽出する事ができないため、コーヒーを炒ってから使います。コーヒーを炒ることを「焙煎(ロースト)」と言い、焙煎の違いを8段階で分けています。焙煎の違いによって味や香りが変わってきますので、それぞれの特徴をまとめてみました。

ローストの8段階

①ライト
最も浅煎りとなる焙煎豆です。テスト用として使われており、通常の飲料としては青臭く、コクや香りなどがないためコーヒーとして楽しむことはできません。

②シナモン
酸味が強く残るため、良質な酸味を持つコーヒー豆にはシナモンのロースト豆がおすすめです。

③ミディアム
苦みよりも酸味を感じる中煎りです。酸味を楽しむアメリカンコーヒーなどに適しています。

④ハイ
酸味が抑えられ、苦みと甘みがありバランスの良い味のため、日本では好まれるロースト豆です。

⑤シティ
酸味が残りつつコクや苦みもあるため、ハイと並んで人気が高い深煎りのロースト豆です。

⑥フルシティ
酸味がなくなり苦みとコクを楽しむことができる深煎りのロースト豆です。

⑦フレンチ
苦みが重くなり焦げっぽさや煙のような香りがあります。カフェオレやアイスコーヒーに適しています。

⑧イタリアン
苦みが強く最も深煎りとなります。エスプレッソやカプチーノなどのアレンジコーヒーとしておすすめです。

スポンサードリンク

このページの先頭へ