コーヒーの健康効果

コーヒーには健康によい成分が含まれています。長寿に効果があるとデータでもはっきり出ています。現代病予防効果、うつ病予防、肝機能の向上効果などについて説明します。

コーヒーは長寿の源！健康効果

国立がんセンターの調べによると、コーヒーを1日に3～4杯ほど毎日摂取する人は、全く飲まない人と比べて、死亡リスクが24%も低い事がわかりました。そのため、コーヒーを適度に飲むことは長寿の源といっても過言ではありません。コーヒーが持つ様々な健康効果についてまとめてみました。

※コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3527.html

コーヒーの現代病予防効果

コーヒーに含まれる”クロロゲン酸”は、ダイエットや美肌に効果的な成分ですが、「ガン予防」にも効果があります。クロロゲン酸はポリフェノールの1種のため、抗酸化作用があり、ガンの原因となる活性酸素の過剰生成を抑えます。

また、クロロゲン酸には動脈硬化の抑制があり「高血圧」の予防や脂肪蓄積を抑える働きによって「メタボリックシンドローム」といった現代病と言われる症状の予防にも効果的です。

コーヒーのうつ病予防効果

心の病を抱える人が増えていますが、コーヒーには「うつ病」を予防・改善に効果があります。ハーバード大学の研究チームによると、毎日コーヒーを飲む習慣がある人は自殺のリスクが約50%減少する事を発表しています。

コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経を刺激してセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど、幸せホルモンと呼ばれる伝達物質の生産を増やし、ポジティブな気持ちと幸福感をもたらしてくれます。

ただし、カフェインの過剰摂取は、交感神経を刺激して鬱を悪化させる可能性もあるため注意が必要です。1日に8～9杯ものコーヒーを飲む人は、睡眠不足やイライラといった精神不安定をもたらし、自殺願望に似た症状が現れるという結果が出ています。そのため、コーヒーは1日に3～4杯程度にとどめ、飲み過ぎには気を付けましょう。

お酒好きなら知っておきたいコーヒーの効果

お酒が好きな方は、アルコールの摂取によって健康に害を来たす事もあります。コーヒーには、さまざまな健康効果がありますが、お酒好きの方にも嬉しい効果をもたらしてくれます。お酒はやめられないけれど健康も気になる・・・という方に必見の情報をまとめてみました。

コーヒーの肝機能の向上効果

お酒が好きな方が気を付けなければいけないのは「肝臓」です。お酒の飲み過ぎによって「脂肪肝、アルコール性肝炎、肝硬変」など様々な病気へと発展することがあります。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていますので、なかなか病気を発見しづらいためお酒好きの方は、日頃から肝臓を労わる生活習慣を心がける事が大切です。

コーヒーには、「肝機能」を改善する働きがあり、「脂肪肝」の予防にも効果的です。アルコールの量や肥満の有無にかかわらず、コーヒーを摂取すると肝機能を改善する研究データが出ており、国立がんセンターにおいてもコーヒーを飲む人ほど、肝がんを予防すると発表しています。

コーヒーの二日酔い予防効果

「二日酔い」は、お酒が好きな人なら1度はやらかした事があるのではないでしょうか？頭痛や吐き気などの二日酔いの症状は、一刻も早く治したいと思いますよね。

コーヒーには、二日酔いの改善にも効果をもたらしてくれます。二日酔いの症状は、アルコールを分解する時に発生するアセトアルデヒドという物質によるものです。アセトアルデヒドは毒性が強く、発がん性もあるのでお酒の飲み過ぎには注意しなければばりません。

二日酔いを早く治すためには、体の外にアルコールを排出してアセトアルデヒドを抑えることが必要となります。コーヒーには利尿作用があるため、アルコールの排出に効果的です。また、頭痛にもコーヒーの血流改善効果が働くため、二日酔いにコーヒーを飲むことはおすすめです。

ただし、コーヒーは強い香りを持っていますので、二日酔いがヒドイ方は香りが気分を害する恐れもあるため、無理はしないように気を付けてください。

気になるニオイ対策に！コーヒーの消臭効果

コーヒーを自分で淹れている方は、コーヒーを抽出した後にカスが出ますよね。実は、このコーヒーカスには、「消臭効果」があるため、そのままゴミとして捨ててしまうのはもったいない事をご存じですか？

コーヒーカスの消臭効果とは？

コーヒーカスは、消臭・脱臭効果があります。飲料メーカーのUCCの実験によるとコーヒーカスの脱臭効果は、活性炭の約5倍もある事がわかりました。さらに、ニオイの中でも「アンモニア」への脱臭効果が高く、トイレの気になるニオイ対策にコーヒーカスは有効です。

乾いたコーヒーの粉にも脱臭効果はありますが、抽出した後の水分を含んだコーヒーカスが最も脱臭力が高いため、不要になったカスをそのまま使用するのが一番良い方法です。

コーヒーカスで消臭・脱臭する方法

コーヒーカスをトイレの脱臭剤として使う場合には、小皿など平らな容器に水気を絞ったコーヒーカスを入れ、トイレ内の邪魔にならない箇所に置いておくだけでアンモニア臭を抑えることができます。1～2日を目安に交換するようにしましょう。

また、乾燥させたコーヒーカスは、靴箱や冷蔵庫の消臭剤として活用できます。ガーゼ地のような目の細かい袋などにコーヒーカスを入れておけば、簡単に消臭することができます。

その他、生ごみやタバコのニオイにも効果があるため、乾燥させたコーヒーカスを生ごみ入れの容器に入れたり、灰皿に入れておけば消臭効果を得ることができます。