コーヒー豆のグレードについて


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コーヒー豆のグレード
コーヒー豆は、各産地によって輸出規格があり等級分けがされています。コーヒー豆の品質を見極めるうえで必要な知識です。美味しいコーヒー豆を見つけるためのポイントにもなるので、コーヒー豆をとことんこだわりたい方は、グレードについてチェックしてみましょう。

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基本的なコーヒーのグレードとは?格付け基準

コーヒーのグレードは、「コーヒー豆のサイズ(スクリーン)、カップ(味)、欠点数、標高」などから輸出規格のグレードが分けられています。国際基準が設けられていないため、生産国が独自に行っています。そのため、品質にバラつきが生じてしまう事から、近年は「SCAA(アメリカスペシャリティコーヒー協会)」によるグレードの基準を設定するようになってきています。


グレードの格付けチェックポイント

スクリーン(サイズ)

コーヒー豆は、大きい方がランクが上になります。世界標準となっている0.4mmサイズを基準とした”ふるい”を使って大きさをチェックしていきます。

【ブラジルのスクリーン格付け】
・Very Large Bean スクリーン20(8mm)
・Extra Large Bean スクリーン19(7.5mm)
・Large Bean スクリーン18(7mm)
・Bold Bean スクリーン17(6.75mm)
・Good Bean スクリーン16(6.5mm)
・Medium Bean スクリーン15(6mm)
・Small Bean スクリーン14(5.5mm)
・PB スクリーン13(5mm)


欠点

コーヒー豆は、虫食いや割れてしまった品質の悪い豆から、製法によって豆以外の不純物が混ざることがあるため、マイナスポイントを欠点数としてチェックしています。欠点数は300gにつき4~360までの間で格付けされ、4以内であれば「タイプ2」が最高等級になります。

【ブラジルの欠点表】
・小石 1個 欠点数1 
・中石 1個 欠点数2
・大石 1個 欠点数5
・小枝 1個 欠点数1 
・中枝 1個 欠点数2
・大枝 1個 欠点数5
・黒豆 1個 欠点数1
・さや付き豆 1個 欠点数1
・外皮大 1個 欠点数1
・外皮小 2,3個 欠点数1
・サワービーン 2個 欠点数1
・パーチメント 2個 欠点数1
・殻 3個 欠点数1
・未熟豆 5個 欠点数1
・割れ豆 5個 欠点数1
・クェーカー 5個 欠点数1
・虫食い豆 2,3個 欠点数1


標高

標高の高さによってコーヒー豆の味は変わります。標高が高いほど寒暖の差によって香味が良くなると考えられているため、標高が高い産地のコーヒー豆はランクが上になります。

【ガテマラの標高格付け】
・SHB(Strictly Hard Bean) 標高1400m以上
・HB(Hard Bean) 標高1200~1400m
・SH(Semi Hard Bean) 標高1100~1200m
・EPW(Extra Prime Washed) 標高900~1100m
・PW(Prime Washed) 標高600~900m


カップ(味)

カップによる格付けは、サンプル豆を抽出してカッピングと呼ばれる香味のテストを行いチェックします。SCAAにおいても重要なポイントで、ワインでいうソムリエのような技術や知識が必要です。

【ブラジルのカップ】
・Stricity Soft 十分に滑らかで甘味がある味
・Soft 滑らかで甘味がある味
・Hard 鋭い刺激がある味
・Rioy 軽いヨード、ホルム臭
・Rio ヨード、ホルム臭


SCAAグリーンコーヒーグレーディング

SCAA協会による生豆の格付け基準は、300gのサンプルを使用してチェックします。大まかなポイントは次の通りです。

・ウォッシュトの精製のコーヒーの水分値が輸入時点で10~12%
・生豆に異質なニオイがしない
・契約した仕様と5%以上の差異がない
・カテゴリー1(黒豆や発酵豆)と区分される欠点がない
・カテゴリー2(香味にダメージのないもの)と区分される欠点が5以下

※グリーンコーヒーとは?グリーンコーヒーに含まれる栄養素やダイエット効果について知りたい方は以下をご覧ください。
グリーンコーヒーとは
グリーンコーヒー-wikipedia
グリーンコーヒー【効果・口コミ・飲み方】飲んだ感想
グリーンコーヒーの効果を最大にする飲み方、3つのポイント


各生産国のコーヒーのグレードとは?格付け基準の違い

コーヒー豆の各生産国によってコーヒーのグレードは異なります。格付け基準の違いを踏まえておく事によって、各国のコーヒー豆の品質レベルを把握することができます。主な生産国のグレードについてまとめてみました。


ケニアのコーヒーのグレード

ケニアは、世界で最も優れたコーヒを生産する国とされています。AA規格がスクリーン17以上で最高グレードです。そして、サイズや欠点からA、AB、Bと区分されます。抽出後の香味の品質によって「++(AA-TOP)」が付けられることもあります。


タンザニアのコーヒーのグレード

タンザニアは北部のキリマンジャロ山近くの産地が優良とされています。スクリーンの大きさと欠点数によってグレード分けされ、AAが最高グレードでA、B、Cと区分されています。


エチオピアのコーヒーのグレード

エチオピアは小規模農家が多い産地で欠点数から「G-1、G-2、G-3、G-4、G-5」と格付けされています。ウォッシュト精製はG-1、G-2、ナチュラル精製はG-4、G-5となります。


インドネシアのコーヒーのグレード

インドネシアは、マンデリンなどの生産地でハンドピックによる選別が一般的です。G-1は欠点数が最大11で最高級とされています。


ブラジルのコーヒーのグレード

世界最大の生産量を誇るブラジルは、300gの生豆から「スクリーン、欠点数、カップ(味)」の規準によってグレード分けされています。


ハワイのコーヒーのグレード

ハワイコナの産地であるハワイは、スクリーンサイズと欠点数によって品質基準が定められています。輸出規格が厳しく、水分値が9~12%を超えると輸出することができません。


ガテマラのコーヒーのグレード

中米では最も品質が安定しているガテマラでは、ANACAFE(アナカフェ:ガテマラコーヒー協会)によって品質基準が上がっており、標高の高さも規準に入ります。

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