名曲・珈琲「新宿 らんぶる」に行ってきた


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名曲・珈琲「新宿 らんぶる」に行ってきた
常に開発をしているのに、1本裏道に入ると「昭和」が残る、混沌とした街。それが私の、新宿の印象です。

そんな新宿の街で、40年以上営業を続けているのが、名曲・珈琲「新宿 らんぶる」。
なんでも喫茶店になる前は、音楽を楽しめるホールだったらしく、喫茶店にしてはかなり広いフロアが特徴的な「大人の社交場」です。

全盛期には現在のビルの3階まで使い、都内に複数店舗を営業していたという「らんぶる」も、現在では新宿店の2フロアのみとなっているそうです。

昭和の「大人の社交場」の雰囲気を楽しみに、平日のランチタイムに、新宿らんぶるを訪れました。

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新宿らんぶるの場所:目印は黄色い看板

らんぶるが店舗を構えているのは、新宿東口。靖国通り沿いにあるファッションビル新宿マルイ本館のすぐ裏手、中央通りに面しています。

すぐ近くには大塚家具の新宿ショールームやビックカメラ新宿東口店(ビックロ)などの大きなビルも多い一方で、古くからの雑居ビルも多いこのエリア。

らんぶるのビルの周りにも、ディスクユニオンの小さな店舗や、居酒屋系の飲食店、ホステスさんがいるクラブなど、いろいろなお店が同居しています。

新宿らんぶるの黄色い看板

らんぶるの目印は、この黄色い看板。控えめな大きさではありますが、年季の入った看板がしっかりと主張しています。


新宿ランブルの店内「席数200。団体予約も可」

こちらがお店の入り口。正直、あまり広い入り口ではなく、200席もある喫茶店とは思えません。
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1階は喫煙席、地下は禁煙席ということなので、入り口を入ってすぐ左手の階段を下ると…
新宿ランブルの1階

1階の控えめなフロアサイズからは想像もつかない、広いフロアが!
「地下」としか店頭には書いていませんでしたが、地下も実質2フロアのように分かれています。

スタバなどの最近のカフェなら、余裕で2店舗分取れるのではないかと思うほど、広いスペース。地上の入り口の控えめえな感じと相まって、秘密基地に入ってしまったようなドキドキを感じられます。

地下が2フロアの構成になっているおかげで、天井が高く、開放的な作りになっています。

下のフロアの各コーナーには、特に大きめのテーブルと、コーナーの壁際全体を使った椅子が設置されています。

私がお店に入った時にはコーナー席は埋まっており、それぞれ4人、6人の団体が使っていました。

チェーン店系のカフェには滅多に6人以上でとれる席はありませんから、仕事の打ち合わせや趣味の会合などでカフェを使いたいときなどには、特に重宝しそうです。

そのほかの席もすべて4人掛け。一人で来店するサードプレイス的な使い方というよりは、数名で来店して話に花を咲かせるお店なのですね。


高度成長期を思わせる華麗なインテリア

新宿らんぶるの店内のインテリアも特徴的。
地下に降りるとまず目に飛び込んでくるのが、この大きなシャンデリア風のライト。

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そして、この大階段。

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「新宿らんぶる」は、元は音楽にゆかりのあるお店だったからか、階段の柱には音楽家の肖像画を模したプレートが飾ってあります。

そして、もう一つ「音楽」とのゆかりを感じさせるのが、この年季の入ったスピーカー。

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このスピーカーは、地下入り口側の天井付近にあります。もちろん、今も現役で店内に穏やかなクラシックを流しています。

お店のスタッフに聞いたところ、喫茶店になる前は、席をすべてこのスピーカー側に向け、音楽を楽しむ形にしていたのだそうです。

そして、椅子やテーブルなどのインテリアも、基本的には音楽ホールだったころのものを、そのまま使っているのだとか。

ワインレッドのベルベッドが張られた椅子は、座面のわたもしっかりしていて、まるでそのままタイムスリップしてきたようにきれいに保たれています。

「新宿らんぶる」のテーブル席

ただ、最近のカフェのソファ席や木の椅子に慣れてしまったせいか、この座面が少し盛り上がっていて、わたも固めの椅子が少し落ち着かない感じがしました。

テーブルも、椅子を2脚並べた幅よりも小さい上に壁際につけているため、通路側の席には、テーブル1/4くらいの幅しかありません。

コーヒーを飲むだけであればそのスペースで十分でしょうが、もう少しテーブルの幅があるか、4脚の椅子のちょうど中間くらいにテーブルがあると、より快適だと思いました。


「新宿らんぶる」のメニュー

「新宿らんぶる」のメニュー

こちらは、入り口に見本として飾られているメニューですが、席に置かれているのも全く同じものを表裏にしたメニュー表です。

ドリンクは、コーヒーをはじめ、紅茶、ココア、ホットミルク、クリームソーダやコーラフロートと多種多様。

コーヒーは、ホットがブレンド、アメリカン、ウインナコーヒー、カフェオレ。アイスもアイスコーヒーとアイスウインナコーヒー、アイスカフェオレと安定の定番メニューがそろっています。

一方、「新宿らんぶる」はフードメニューもバラエティ豊か。

ピザトーストなどのパン、カレーやピラフといったごはんもの、スパゲティといった、おなかを満たすメニューもあれば、ケーキやアイスクリーム、チョコレートパフェといったスイーツまで幅広く揃っています。

アイスクリーム、コーヒーゼリー、チョコレートパフェ以外のフードメニューは、すべてコーヒーか紅茶がセットになっています。


オーダー:ピザトーストセット

本当はコーヒーとフードを別々で頼みたかったのですが、セット前提のメニュー構成だったので、やむを得ずセットメニューをチョイス。

『ピザトースト』の文字を見たら、子供のころに母にねだって作ってもらったピザトーストの味を思い出し、無性に食べたくなってしまいました。

こちらが、らんぶるのピザトーストセット。
フードメニューとドリンクが、一枚の木のトレーに載せられて提供されます。

ピザトーストセット

セットの食事メニューには、キャベツとにんじんのサラダがついてきます。粗めの千切りにされたキャベツのシャキシャキ感が、「あぁ、野菜を食べてるな」と脳を目覚めさせてくれる感じがしました。

ピザトーストは、とてもシンプル。
厚切りで耳がカリカリのトーストの上に、ピザソースが塗られ、ハム、たまねぎ、ピーマン、トマトが載せられています。そして、その上に、程よく載せられたチーズ。

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ほんのり甘い食パンとピザソース、チーズのハーモニーに、野菜たちがアクセントを加えていて、記憶の中のピザトーストのおいしさそのまま、という感じ。家庭で作るものに近いシンプルな作りなのが、好感を持てます。

しっかりおなかにたまるボリュームにも関わらず、3つ切りにされていて、女性も食べやすいのもうれしいポイントです。


新宿らんぶるのブレンドコーヒーは日本人好みの「苦味が強め」

セットメニューのコーヒーは、ブレンドコーヒー。厚手のマグカップで提供されるので、冷めにくいのがポイントです。

ブレンドコーヒー

肝心のコーヒーのお味は、これぞ日本の古き良きカフェのコーヒーと感じる、酸味少な目、苦みがほどほどのコーヒー。香り立つというわけでもなく、良くも悪くも「日本のカフェのコーヒー」という印象です。

コーヒー専門のまじめなカフェで一杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒーを飲み慣れている方には、正直言って、少し物足りない味かもしれません。しかし、シアトル系カフェチェーンの強いコーヒーの味に疲れた方にはちょうどいい味といえるでしょう。


お会計

今回オーダーした『ピザトースト』をはじめ、フードとのセットメニューは、すべて950円(税込)。

ドリンクの単品メニューがすべて1杯600円(税込)以上なのを考えると、しっかりとしたフードがついて950円は、コストパフォーマンスが良いように思います。

名曲・珈琲「新宿らんぶる」は、店内がとにかく広く、隣のテーブルとの間もだいぶ空いているので、チェーン店のカフェのように「話し声が気になる」ということがなく、会話を楽しめるお店です。

コーヒーの値段には、新宿の繁華街のど真ん中で、会話を存分に楽しめるという場所代が含まれていると思うと、なかなか良心的な値段設定だと思います。


名曲・珈琲「新宿らんぶる」お店の基本情報

店名:名曲・珈琲 新宿らんぶる
住所:東京都新宿区新宿3-31-3
電話番号:03-3352-3361
営業時間:9:30~23:00
定休日:なし(年中無休)
最寄り駅:
新宿三丁目(東京メトロ・都営地下鉄各線)
新宿(JR・私鉄・東京メトロ・都営地下鉄各線)

アクセス:
新宿 らんぶるは、新宿の中央通り沿いにあります。
JRなどの『新宿』駅と、東京メトロが主の『新宿三丁目』駅の両方を利用可能です。

新宿から来店する場合の道順は、以下のとおり。
1.JR中央東口を出て、ルミネエストを横切る
2.地上に出て、adidasのストア右側の道を直進
3.左手にセガフレード ザネッティを見ながらさらに直進すると左手に「らんぶる」の黄色い看板が見えます。

新宿三丁目からの道順は、以下のとおり。
1.東京メトロ 新宿三丁目駅のA2出口から地上へ出ます
2.右手に折れ、すぐの交差点を渡らず右に折れます
3.最初の曲がり角を右に曲がると、右手に「らんぶる」の黄色い看板が見えます

ちなみに、新宿三丁目からの場合、一度マルイに入り、連絡口を出ると、目の前に「らんぶる」の裏口が現れます。

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ここから直接地下に入店することもできますし、通り抜けもできるので、こちらから行けば雨の日はほぼ濡れずにお店に行けます。

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