コーヒーの飲み過ぎは危険?身体への様々な悪影響
コーヒーは、沢山飲みすぎると体に悪いとよく言われています。コーヒーの飲み過ぎは、体にどのような影響を与えるのでしょうか?コーヒーの過剰摂取による危険性について調べてみました。
コーヒーの飲み過ぎが危険な理由
コーヒーには「カフェイン」が含まれています。コーヒーにカフェインが含まれる理由は、コーヒーの原料であるコーヒーノキが環境に適応し、生き残っていくための防御能力によるものです。
コーヒーノキに含まれる酵素の働きによって生成されており、虫などの天敵から身を守ります。いわゆる虫にとっては毒になりますので、コーヒーに含まれるカフェインは、人間の体にとってもプラスの面とマイナスの面をもたらします。
カフェインの過剰摂取は、コーヒー好きの方は、過剰摂取には危険がある事を覚えておきましょう。
カフェインの過剰摂取による体への影響
カフェインは、健康ドリンクや頭痛薬などにも含まれています。適度な摂取なら、筋肉疲労の回復や頭痛緩和といった体にとって良い効果をもたらしますが、極度の過剰摂取は命の危険に繋がることもあるため注意が必要です。
自律神経の乱れ
カフェインを摂取すると交感神経を刺激させ、体を興奮させます。少量の摂取ならポジティブに活動的に働きかけるため、うつ病予防にも良いのですが、過剰摂取は自律神経を乱れさせます。体がだるく、気分が落ち込みやすくなり精神疾患へと繋がることもあります。
睡眠の質の低下
カフェインは眠気覚ましの効果がある事でも有名ですよね。カフェインの過剰摂取は、覚醒作用によって睡眠の質の低下を引き起こします。睡眠の質が下がるとホルモンバランスが乱れ、肌荒れや内臓機能の低下など、さまざまな不調に繋がります。
胃痛
カフェインは胃酸の分泌を促すため、空腹時にコーヒーを飲むと胃酸が胃粘膜を溶かして炎症を引き起こします。できるだけコーヒーを飲む時は空腹時を避け、食後に飲むようにしましょう。
貧血
カフェインは鉄分の吸収を阻害します。女性の方は、毎月の月経によって貧血になりやすいので、月経前後にカフェインを摂取しすぎると貧血の症状が酷くなるため気を付けましょう。
冷え
カフェインの摂り過ぎは体の冷えの原因となります。女性は体が冷えると生理痛の悪化や体のだるさに繋がるため、月経前や月経中のコーヒーの飲み過ぎに注意しましょう。
流産
妊娠中のカフェインの摂取は流産を引き起こすリスクが高まります。1日に2杯以上のコーヒーを飲む妊婦さんは、飲まない人と比べて流産のリスクが2倍というデータもあるため、妊娠中の女性はコーヒーの摂取を控える事が望ましいとされています。コーヒー好きで控えることがストレスになる方は、ノンカフェインのコーヒーを活用しましょう。
コーヒーの飲み過ぎが引き起こす依存とは?
コーヒーの飲み過ぎは、カフェインを過剰摂取することになります。カフェインの過剰摂取は「依存症」を引き起こします。依存症が強くなればコーヒーの摂取量が増え、精神疾患など重い症状を誘発するきっかけになります。
カフェイン中毒とは?
カフェイン依存症は、カフェイン中毒とも言われています。慢性的な依存状態だけではなく、短時間に大量のカフェインを摂取することで、”急性カフェイン中毒”の症状を引き起こす場合もあります。
カフェインの摂取量は、体重や体質などによって個人差がありますが、1時間に4杯以上のコーヒーを飲むと急性カフェイン中毒の症状が現れやすくなります。また、1日に4杯以上のコーヒーを飲む方も慢性的な依存状態になりやすいため、コーヒー好きの方は摂取量に気を付けましょう。
【カフェイン中毒の症状例】
・神経過敏
・興奮
・憔悴感
・不眠
・頻尿
・頻脈
カフェイン依存症チェック
カフェイン依存症の方は、コーヒーを飲まない事で次のような症状が現れます。
・頭がボーっとする
・不安になる
・心が落ち着かない
・吐き気
・頭痛
・体がだるい
毎日コーヒーを飲む方で、このような症状に当てはまるという方はカフェイン依存症の可能性があります。
カフェイン依存症を治すには?
カフェイン依存から脱却するためには、徐々にカフェインの量を減らしていくようにします。いきなりカフェインの摂取を辞めると”離脱症状”が現れます。離脱症状が現れるとイライラとしたり、強い不安感に襲われます。カフェインがやめられない悪循環を招きやすいため、少しずつ減らしていく事が理想的です。
例えば、1日1杯分摂取を控えていく事で、カフェインの量を無理なく減らしていけます。カフェインの依存症は、タバコやアルコールよりも軽度なため、基本的には自分の意志でやめる事ができます。
離脱症状は、12~48時間以内に現れ、2日~4日ほどで消えてくるとされています。個人差があるものの1週間程コーヒーの摂取量を気を付けるだけで、カフェイン依存から抜け出せます。
適度な摂取なら、コーヒーは健康や美容効果をもたらしてくれる飲み物なので、完全に絶つ必要はありません。
節度を守れば美味しく元気にコーヒーを楽しめますので、飲み過ぎにだけ気を付けるようにしましょう。また、カフェインの摂取を防ぐためにノンカフェインのコーヒーを飲む事もおすすめです。