コーヒーに含まれる発がん性物質とは?
”コーヒーには発がん性物質が含まれている”そんな噂が多いのですが、本当なのでしょうか?発がん性物質が多く含まれた食品を摂取し続ければ、将来的にガンを発症する可能性が高まります。
健康のためにも発がん性物質を含む食品は、できるだけ避けたいものです。コーヒーに含まれる発がん性物質について調べてみました。
コーヒーには発がん性物質が含まれている?
コーヒーには、発がん性物質が含まれている。含まれていない。と両方の意見があります。
コーヒーの発がん性物質については、何度も研究が繰り返され、基本的には嗜好品として楽しむ分には問題がないとされています。ただし、極わずかではあるものの発がん性物質となる成分が含まれている事も事実です。
コーヒーの発がん性物質「アクリルアミド」
コーヒーに含まれる発がん性物質は、「アクリルアミド」という成分です。アクリルアミドはアミノ酸の1種で、アスパラギンとブドウ糖が高温で反応することによって生成されます。
発がん性物質が含まれる食品の代表としてポテトチップスが有名ですが、ポテトチップスには、このアクリルアミドが沢山含まれているのです。
コーヒーに含まれるアクリルアミドは、焙煎の方法や飲み方によっても変わります。浅煎りの豆よりも深煎りの豆の方が、アクリルアミドは多く含まれています。また、トルコ式コーヒーなど、コーヒーカスも一緒に飲むような淹れ方は、食道がんのリスクが高まるとされています。
しかし、コーヒーには、ガン予防に効果がある「抗酸化作用」の働きを持つポリフェノールが含まれています。そのため、コーヒーの発がん性物質が軽減される事から、コーヒーを飲む事が危険であると恐れる必要はありません。
コーヒーは、健康に良い効果をもたらす作用も豊富にあるため、毎日摂取しても問題ありません。
インスタント&缶コーヒーに含まれる発がん性物質
インスタント&缶コーヒーには、「添加物」が含まれています。添加物には、発がん性物質を含むものがあるため、豆から抽出したコーヒーよりも注意が必要です。インスタントコーヒーや缶コーヒーに含まれる発がん性物質についてまとめてみました。
コーヒーに含まれる合成甘味料
インスタントコーヒーや缶コーヒーには、甘味を出すために合成甘味料が加えられています。甘味料には色々な種類があり、オリゴ糖やショ糖など天然の甘味料を使用する事もありますが、多くは人工甘味料を使用しています。
缶コーヒーに含まれる代表的な合成甘味料は、「アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース」などです。これらは発がん性物質よりも、脳や精神への副作用が懸念されています。
また、妊娠中の方は、流産のリスクが高まるとも言われています。コーヒーに含まれるカフェインも赤ちゃんに影響を考えてしまう可能性が高いため、添加物が多いコーヒーを飲むことは控えましょう。
ノンカフェインのインスタントコーヒーを飲む際には、どんな添加物が含まれているのか?よく確認するようにしましょう。
コーヒーに含まれる香料&乳化剤
インスタントコーヒーや缶コーヒーは、豆から淹れるコーヒーよりも風味が落ちます。そのため、各メーカーでは挽き立てのコーヒーの美味しさを再現するために「香料」を使用します。香料は添加物の1種となります。食品添加物として認められた香料が使われていますが、過剰摂取は体に良くありません。
それから、乳化剤と聞くとミルクのイメージがありますが、乳化剤はブラックコーヒーにも含まれています。乳化剤の役割は、細菌の繁殖を抑えて防腐剤としての効果があるため使用されています。
界面活性剤の1種である「ショ糖脂肪酸エステル」などが缶コーヒーでは使われています。発がん性のリスクや胎児への影響を与えると言われているため、添加物を多く含むコーヒーの飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
コーヒーフィルターに含まれる発がん性物質とは?
コーヒーに含まれている発がん性物質を心配する方は、添加物が多いインスタントや缶コーヒーを避けているという人も多いですよね。しかし、コーヒー豆から「ドリップ式」でコーヒーを淹れる場合にも、安全性を考えるなら注意しておきたいポイントがあります。
安全なペーパーフィルターの選び方
ドリップコーヒーを淹れる時に使用するペーパーフィルターは、「漂白」と「無漂白」の2種類があります。
漂白タイプのペーパーフィルター
漂白タイプのペーパーフィルターは、白色をしています。漂白タイプのメリットは、原料の木材のニオイや味がコーヒーに移らないことです。安全に漂白されている商品が多いのですが、中には塩素系の漂白によって毒性が強い状態で白くされている事もあります。中国製のペーパーフィルターは、低価格で手に入るものの発がん性物質が残っていたというニュースも多いため、安全性が高い国産の商品を選ぶのがおすすめです。
無漂白タイプのペーパーフィルター
無漂白タイプのペーパーフィルターは、茶色っぽい色をしており”みさらし”と呼ばれています。漂白していないため、漂白剤の毒性を心配する必要はありませんが、原料の木材のニオイや味がコーヒーに移ってしまいがちです。いわゆる”紙臭い”と感じやすい点がデメリットです。
ペーパーフィルター以外にも金属製やネルフィルターがあります。安全性とエコを考えるなら、ペーパー以外のフィルターを活用することもおすすめです。使用するフィルターによって味わいも変わってきますので、自分好みのフィルターを見つけてみましょう。