喫茶「アカリマチ阿波座店」に行った感想
喫茶「アカリマチ阿波座店」に2回訪問し、モーニングとランチをいただいてきました。飲んだコーヒーの味やお食事の味、店内の雰囲気などをレポートしたいと思います。
本町から連なるオフィス街の様相を残しつつ、マンションや古民家なども混在する阿波座駅の南側一帯。決して飲食店が集中しているわけではないものの、少し散策すればよさげなカフェやバーが点在するエリアです。
上町、中津、靭本町なども同様に「都心チョイはずれ」のエリアはセンスのよい店が多いとあり、最近注目しています。
当日、迷いに迷った末に決めたのは『喫茶 アカリマチ 阿波座店』。打ちっぱなしの外壁に木製のドアと看板、それと手書きで書かれたメニューの黒板…と外装から感じ取れる雰囲気はナチュラルであると同時にオトナっぽい印象も。これはかなり期待できそうな予感
喫茶 アカリマチ 阿波座店の店内の雰囲気
店内はカウンター席が6席に4人がけテーブルが2卓、2人掛けテーブルが1卓という配置。30平米弱程度とこじんまりしているものの、それぞれの席が適度に離れていてゆとりが感じられます。
壁は外壁と同様に打ちっぱなし。インテリアは深みのある茶色で統一されていて、外観と同様にシンプルで温かく、ほどよいユルさも混在する絶妙な雰囲気が漂っています。オンオフが交差するこのエリアにマッチしたバランスだと妙に納得。
ちなみに、お店を切り盛りする女性オーナーと男性スタッフさんのお二方も、店内の雰囲気にあった装いでメチャオシャレです。
アカリマチ阿波座店の店内のモーニングセット
さて、時刻は11時少し前とモーニングセットにギリギリ間に合うようなので、さっそく注文することに。トーストセットとポテサラサンドセットの2つあるモーニングの中から、オーナーのオススメという後者を選択します。
すると…。おおっ、 サイフォンで煎れているではありませんか! 「熱い温度で煎れられるのがメリットですね。ただ、味のこだわりよりも見た目を優先して採用したんですが…(笑)」とオーナーは謙遜されておられましたが、その狙い通りにスローでぜいたくな時間を演出しています。セットのコーヒーにもかかわらず、手間が加えられているのは嬉しいですね。
その作業を眺めているうちにセットが運ばれてきました。マットな木製のお盆に手作り感のある深緑の皿など、食器類にもこだわりが見られます。
まずはコーヒーをいただきます。酸味はほぼなく、感じられるのは深みのみ。ただ、舌先に感じるツンとした渋みはなく、喉を通る際に香りとともに感じる奥深い風味です。
コーヒー初心者でもOK。まったりとしたいときにはジャストなバランスといえるでしょう。なお、コーヒーはさらに焙煎した「ストロング」と軽めの「アメリカン」も同一価格で注文可(単品は350円)。
眠気が残る朝一のタイミングであれば前者がいいかも♪ また、メニューにはウインナーコーヒーもアリ。ホイップクリームを加えることでコーヒーの風味がさらに際立って楽しめるかもしれませんね。
メーンのポテトサラダサンドイッチはスタンダードな厚みのパン1枚を4枚にカットしてサンドしたシンプルなメニューです。ポテトサラダはマヨネーズや塩は控えめで、少し荒目に仕上げていることも相まってじゃがいもの味がしっかりと引き立っています。
そういえば、焼き立てパンを使用したポテトサラダのサンドイッチは珍しい…?
懐かしさと新鮮さが入り混じるちょっと不思議な感覚です。
しかし、このやさしい味わいのサンドイッチはモーニングにもってこいですね。そして、セットのヨーグルトはキウイジャムが添えられていました。
果汁感からピンときたのですが、ジャムは自家製なのだそうです。そんな要所に感じられるこだわりとお店のオシャレな雰囲気を十分に楽しんだところでお店を後にすることに。
大満足のアカリマチ阿波座店のモーニングのお値段は400円。コスパも抜群です。「ビジネス街のカフェってなると少し高いお店が多いですが、毎日でも来ていただきたいので近隣の喫茶店の相場に合わせたリーズナブルな設定にしています♪」とオーナー。
その狙い通り、アカリマチ阿波座店はリピーター率がきわめて高いお店になっているようです。味よし、価格よし、ムードよし。こんなお店が近くにあれば、そりゃあ、通いたくなりますよね。ということで、僕もまた再訪することとしました。
アカリマチ阿波座店のランチ
アカリマチ阿波座店の2回めの訪問はランチタイム。前回の訪問がモーニングがだったので、今回は食事メニューに注目です。
当日の日替わりセットは「サバの唐揚げ・甘酢あんかけ」です。
モーニングが充実していたことに加えて僕自身が大の魚好きとあり、期待度はマックスです。運ばれてきたセットはメーンの料理にご飯とみそ汁、サラダとホウレンソウのおひたしにカボチャの煮つけまでついてお盆はギュウギュウ。食材の品目数が多いうえに野菜もたっぷりとあるのは体にも嬉しいですね。
さっそくいただいてみると?
んん、ご飯がうまい!!
炊きたてという状況もあったと思いますが、新米特有の真っ白な色みで雑味と臭みは皆無。ご飯本来の甘い味と香りだけが口の中を支配します。
一口めからテンションは上ったところで、続いて「サバのからあげ・甘酢あんかけ」へ。これが脂が乗っていて超うまい!
サバ=足の早い魚とあって匂いが目立ちやすい魚ですが、餡がかかっていない箇所を味わっても、感じるのはサバの旨みのみ。
鮮度や脂のノリ具合から察するに食材を厳選されていることが伺えます。そして、ジューシーでやわらかい歯ごたえなのが◎。
サバって調理の仕方によってパサパサになりますもんね…。サバの風味を生かすあっさり気味の餡もよい仕事をしていました。その後はご飯の上に乗せた「簡易・あんかけ丼」にして夢中でかきこみます。相性のよいご飯がおかわり自由なのは嬉しい限りです。
また、「ホウレンソウのおひたし」や「カボチャの煮つけ」も餡と同様にあっさり気味で、いかにも「家庭的」な印象。みそ汁はナスが入ったシンプルな仕上がりながら、ダシの深みが感じられてとても美味しかったです。サラダを含めると当日のメニューのみで野菜は13種(推測です)。久々にこんなに食べたかも…。と、十分に満足したところで、食後にアメリカンをいただいてTHE ENDとしました。
ランチセットの750円にドリンクを追加して計900円。
満腹にもなれて大満足です♪
なお、当日のランチメニューを含むお店の新情報は公式ブログ(http://blog.goo.ne.jp/akarimachi_a)で確認できるとのこと。
アカリマチ阿波座店では、常連さんを意識して「肉」「魚」「揚げ物」など、前日と様変わりするようにメニューが決められているようです。
アカリマチ阿波座店のケーキメニュー
退店間際、オーナーさんにその他のオススメのメニュー聞いたところ「ホットケーキ」(550円)をピックアップされました。フワフワ感を追求した厚めの生地が2枚重なるボリーミーなメニューで、それをバターとメープルシロップでいただく昔ながらのスタイルとのことです。
クリームなどで派手にデコレーションしたパンケーキが流行している中、シンプルなスタイルで提供されているのが当店らしいなと思います。また、時期によって異なるケーキも人気で、そちらについても突っ込んでお話をうかがうと…
●「ベイクドチーズケーキ 」(380円)
濃厚なチーズの風味の中にレモンの酸味をプラス。底にはブルーベリーも入っていて
フルーティーでサッパリした味わいに仕上がっているとのこと。
●「ガトーショコラ」(380円)
甘さは控えめ。そしてほんのりとシナモンの香りが効いたちょっとオトナな印象のケーキ。自家製生クリームを和えて食べると◎。
●「スコーン 」(生クリーム・ジャム付き) 1個190円
焼きたてで提供するため熱々をいただけるようです。外はさっくりで中はしっとり。味はプレーン、レーズン、チョコなど、日によって変更アリ。
…と、ケーキ類はかなり気合が入っているようです。実際に、ランチをいただいている際にもテイクアウトを利用される方がチラホラおられました。ということで、次回の訪問はケーキセットにしようかと思案中です。
なお、冒頭で「白ご飯」になぜ感動していたのかというと、匂い・味が目立つ「白ご飯」をお店の清潔感や「細部のこだわり」を知る重要なカギだと思っているからです(お冷も同様です)。
私の場合はこれでお店への信頼感が深まり、料理も気持ちよくいただくことができます。逆に、オシャレなお店なのにご飯が黄みがかっていたり冷タングラスにヤニ臭さがついていたりすると…。その点で「喫茶 アカリマチ阿波座店」は余裕でクリア。安心できるお店として今後も足繁く通おうと思います。
なお、系列として中崎町店があるようです(都島通のさらに南)。こちらはよりカジュアル&レトロな雰囲気のようです。梅田に友人と出かける際、ゆっくりとお茶をしたいタイミングで訪問してみようと思っています。細部まで抜かりなくこだわるナチュラル系実力派喫茶店に皆さんもぜひご注目下さい!!
喫茶「アカリマチ阿波座店」店舗情報
電話:06-6531-8898
住所:大阪市西区立売堀3-6-18 ARIBAamidaike1F
最寄駅:地下鉄中央線阿波座駅、西長堀駅、阿波座駅
営業時間:7時30分~19時
定休日:日曜・祝日
※モーニングは11時まで
※ランチセットは11時30分~
※ケーキ持ち帰り可
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/akarimachia